「書類だけ回してくれればいい」。その依頼から始まった取引は、約7年4カ月にわたり続き、入金約999億円、支払約982億円という規模に膨らんだ。東証グロース上場のバリュークリエーションは、KDDI傘下企業の社員が主導したとされる架空循環取引に組み込まれ、約16億円の売上訂正に追い込まれた。問題は金額の大きさだけではない。なぜ、誰も止められなかったのか。財務諸表に載った「売上」の裏側で、実際には何が起きていたのか。書類と入金だけでは見えない、その“危うさ”を読み解く。
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